腸内細菌が喜ぶ、コンビニ食の選び方
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コンビニ食で腸活はできる?
人生100年時代と言われる長寿の時代を迎えた今、健康寿命を伸ばすことへの関心が高まっています。健康寿命を伸ばすためには、長期的な視野での食生活の充実、腸活などによる体の健康維持が大切です。
一方で、仕事、家事、育児、介護など何かと忙しく、自炊をする余裕がない人も増えています。昼食はコンビニ食や外食に頼りがちな傾向が見られ、夕飯も時間の余裕がなかったり、疲れて自炊する気力がなく、帰宅途中にコンビニ食を買ってきて食事を済ませるという人もいます。
コンビニ食と言えば、どうしても健康に良くないイメージがありますが、現在ではヘルシーな食品も増えていますし、何よりバリエーションが豊富です。コンビニでも選び方を工夫することで、健康維持や腸活、ダイエットに役立てることも十分可能です。
腸活に良いコンビニ食選びのポイントは?
まず、「コンビニ食=健康に良くない」説の根拠の一つとなっている添加物が少ないものを選ぶことです。食品表示ラベルを確認すると良いでしょう。
コンビニにはさまざまな食材が揃っているので、腸活に良いものも選ぶことができます。腸内環境を整えることは、お腹の不調を改善するだけでなく、免疫力の向上、肌質改善、ストレス緩和、ダイエットなど体の様々な部分の健康維持に役立てることができると言われています。腸内環境を整えることの鍵となるのが、腸内細菌の多様性を高めることです。体に良い働きをすると言われている有用菌がバランスよくたくさん存在している状態が理想的です。
そのためには、乳酸菌やビフィズス菌、納豆菌などの有用菌を直接腸に届ける補菌食材(プロバイオティクス)と、腸内細菌のエサとなり、腸内細菌を育てるのに役立つ食物繊維やオリゴ糖が含まれた育菌食材(プレバイオティクス)を併せて摂ることがおすすめです。
例えば、コンビニでは、納豆、ヨーグルト、キムチなどの補菌食材(プロバイオティクス)と食物繊維が豊富なものや品目が多いものを選びましょう。海藻サラダやごぼうやにんじんが入っているサラダ、具沢山の麺類もおすすめです。納豆やもずく酢を置いているコンビニも多いので、1品として追加したり、サラダなどに加えると満足感もアップして良いですね。また、デザートには、低カロリーで満腹感を味わえる寒天やこんにゃくを使ったものもピッタリです。
あとは飲み物です。コンビニは飲み物がとても充実しているため、こちらも腸活を意識して選んでみましょう。例えば、飲むヨーグルトや、乳酸菌やビフィズス菌が入った飲み物、ビタミンや食物繊維が含まれている野菜ジュースなど、無理なく腸活に良い成分を摂取できるものが適しています。
コンビニでも、単品ではなく、様々な食材を組み合わせて摂取することで、腸内細菌の多様性を高めることが期待できます。